• コラム

近年の物価高を踏まえた、住宅ローンの安心な組み方

近年の物価高を踏まえた、住宅ローンの安心な組み方

物価高でもゆとりある暮らしを守る3つの視点

こんにちは!経理の森岡です。

食料品や光熱費など、物価が上がり続けている今、「住宅ローンを返していけるのか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
具体的な数字を使った安心の返済シミュレーションを交えつつ、ローンの組み方のポイントをお伝えします。

1.月々の返済額は「手取り収入の25%以内」
たとえば世帯手取りが60万円の場合:

・返済の理想ライン:月12〜15万円以内
・35年ローン、金利1.2%で計算すると → 借入可能額 約4,200万〜5,200万円
→銀行審査上は7,000万円近く借りられることもありますが、無理なく返せるラインは4,000〜5,000万円台が目安です。

2.ライフイベントで収入が減るケース
例えば、妻が出産・育休で収入が半減した場合:

世帯手取り:60万円 → 45万円へ減少
ローン返済:15万円(25%) → 手取り45万円だと返済比率は33%に上昇
→教育費や生活費の増加と重なると、家計が厳しくなる可能性があります。

3.物価高を踏まえた生活費シミュレーション
現在の生活費に加えて、光熱費・食費の上昇を想定。

食費:10万円
光熱費:4万円
通信費:2万円
車関連費:4万円
教育費:5万円(私立や塾を想定)
その他生活費:15万円
→合計:約40万円
返済15万円と合わせると「毎月55万円」。
世帯手取り60万円でも「貯蓄に回せるのは月5万円前後」になります。

4.安心して返すための3つの工夫
・返済は手取りの25%以内に抑える(12〜15万円)
・収入減・教育費増を想定した生活シミュレーションをしておく
・繰り上げ返済や固定金利を活用して将来の金利上昇に備える

まとめ
世帯手取りが60万円あっても、物価高やライフイベントを考えると「余裕のある返済額」は月12〜15万円が目安です。
大きな借入額に目が行きがちですが、生活費と将来の変動を数字で見える化することが安心の第一歩です。

私たちは「生活費全体とバランスを取った返済計画づくり」をお手伝いしています。お気軽にご相談ください。

 

 

<このコラムは経理の森岡が書きました>
私の自己紹介ページはコチラから!