• コラム

趣はどこで感じますか?

趣はどこで感じますか?

深い軒のある佇まいに、落ち着きと趣を感じます。

こんにちは!やっぱり「なんとなく和」が好きな設計部の佐野です。
何度かお話をしたこともあるかもしれません。
軒の深いお家のお話。

日本家屋には昔から軒や庇がついているのが標準でした。
時代とともに最近ではスタイリッシュに軒の出ゼロのお家も多く建てられています。
軒の深いお家は、最近お目にかかる数も減ってきました。
季節によって太陽の高さも変わってきます。
深い軒は、夏場の真上から降り注ぐ強い日差しを避け、日影を作り、暑さを和らげてくれます。
または、冬場の低く長い陽をお家の中に取り込み、暖かさと明るさをもたらしてくれます。
そして、雨風から外壁を守ってくれる強さもあります。
先日外壁やさんとお話をしていたら、やはり軒があるのとないのとでは
その後のメンテナンスの加減が異なってくるそうです!

逆にデメリットもあります。
軒は建物から外に出ている部分になるので、敷地の広さを必要とします。
深い軒を作るために生活空間をいじめる可能性も出てきます。
なんとも難しいところです。

深い軒のあるお家・・・
四季を通して外と中を
自然と繋いでくれる贅沢な空間が待っている気がします。
私は軒の深い木のお家が好きです。